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日本と欧米の倫理観 [社会]

今日の朝スパに小沢代表の40年来の盟友という石井一民主党副代表が出席して、“小沢も昔は
後暗い所があったが今は心を入れ替え本気で国のために頑張っている” と語った。要するに
過去の事をほじくり出して落とし入れようとするのは陰謀だ、という訳である。 確かに法律には
“時効” というのがある。 今回の問題を寛容な精神で受け止めよ!との説である。

人は完全ではない。過ちを犯すこともあるだろう。
自らの立場を素直に説明して、国民を納得させれば、大したことにもならないと思う。
そうした上で、検察や自民党に問題があるなら正すのも良いだろう。 ニュースキャスターの
鳥越氏は陰謀説のようだ。 事情通としてそのような疑いがあるかも知れない。
大体、一般のテレビドラマでも、検察に大物政治家の圧力が掛かるという話が頻繁にある。
日本ではそういう駆け引きが、実際に結構あるのだろう。 日本的秩序維持方法の1つだ。

1000歩譲って、起訴事実は数年前のことで本人は心を入れ替え、日本の改革に打ち込んで
いる事や、何らかの垂れ込みや陰謀があったことを認めたとする。 それでも今回の小沢代表や
民主党の検察非難はお門違いだと思う。 ザル法だから法の違反をすることが「大した問題で
はない」というのでは、日本的民主主義の精神にも、欧米の民主主義の精神にも沿わない。
社会秩序の枠外にあるという、恣意的特権階級の意識構造だからだ。

従来の日本的民主主義で秩序を保つ方法は法律だけでは律しきれない複雑な方法である。
様々な抑圧が掛かり,それに耐えねばならない。今や、経年疲労に耐えられず問題だ。
欧米的寛容な倫理観を見習い、日本に取り入れることによって社会秩序を保とうとするなら
「KY」等が流行語になるような風土、何かで差別したがる気質、さらには出る杭を打つ根性
に対する対応方法、そして様々な伝統的な遺産等の継承方法に関する再考が必要だろう。

第二次大戦によって、大変な打撃を蒙ったが、終戦後は日本の未来に夢を持つことが出来た。
今や日本は欧米をも凌ぐ経済産業大国になった。 しかし今の日本の未来にどんな夢がある?
日本的社会秩序を守ることから生じる複雑な抑圧に耐える古い時代に先祖帰りするのか?
抑圧から逃れるために、いつか来た世界制覇の道をまた歩み続けるのか?
それとも抑圧から解放される精神性豊かな第三の道を探るのか? 如何なものか。

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