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停電 技術伝承 新聞 [社会]

昨日は、午後3時過ぎに京都に着き駅前のホテルに泊まった。部屋に入って駅の方を見ると
何台も消防車が集まりパトカーまで出張ってきていた。 火事かと思ったが、火も煙も見えず
既に鎮火したのだろうと思っていた。外出して約1時間後用を済ませて近くを通りかかったら
まだ消防関係者らしい人が大勢で何やら話し合っている。幸い報道関係者らしい人が居たので
その人をつかまえて何事があったのか聴いた。

今朝ホテルで、自宅購読紙の朝刊を見たら、一面の左側に大きく取上げられていた。
昨日の状況を直接見聞した私の感覚から言えば、チョッと大げさな扱いのように思えた。
思い直してご当地京都だから一面なのか? 我家の新聞は一面じゃないだろうと思った。
先ほど、京都から200Km近く離れている我家に帰宅して新聞を見たら、何と一面の6段抜き。
しかも右側である。新聞の第一報というものに、あまり重きを置いてはいけないと思った。

それにしても今回の京都駅の停電事故はお粗末というほか無い。
人間は不完全だから過ちを犯す。だからこそ経験を生かすリスク管理や安全管理技術がある。
高度な科学技術を安全に享受するには、それなりの工夫や知識が必要だ。
そういう認識もなく、高度な科学技術を操る事は、狂人に武器を持たせるようなものである。
停電の原因について明確な報道が無いから軽々には言えないが、現象からは、今回の停電は、
安全装置としての緊急遮断装置が作動した事故で、フェールセーフの事故だったようだ。
しかし非常用電源が作動しなかった訳で、結果としてフェールセーフになっていない。
伊勢丹百貨店の設備と、JRの券売機や改札機とが同一系統から取られているのも問題だ。

最近、団塊の世代が引退するので技術伝承などが心配だと騒いでいる。
今回、電源系統設計も、非常用電源に関する設備も、また受電設備工事の方法についても
過去の様々な経験が生かされていない。 技術伝承が十分でなくなる元を正さねばダメだ。
根本的な問題は、科学技術を利用し、金儲けする事ばかりに熱心(拝金主義)だから、
いつの間にか技術が疎かになり、安全・安心ではなくなるのだと思う。
金儲けのための枝葉末節の技術ばかり大切にせず、その土台となる科学技術の基本を
大切にしなければ、外面ばかり良くて、内面は空疎な人間のようになるだろう。新聞も同じ。
派手だが空疎な記事ばかりでは役に立たぬだけではない。害になる。 如何なものか。

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