だんだん・24週 [物語]
今週の「だんだん」は盛り沢山。 まずは初枝(三林京子)のがん治療行詰まりに伴う様々な人間
模様が見所である。初枝は、康太(久保山知洋) と、のぞみ(三倉佳奈) の結婚式まで生きたい
という目標で頑張ってきたが、抗がん剤の効き目が今ひとつで、医長の中山(宅麻伸)の判断で
一旦抗がん剤投薬を中止することになった。 それでも諦めない石橋(山口翔悟)は、
後藤先生(伊武雅刀)に相談し、多くの専門家で構成するがん治療検討会を通じて
新しい治療方法を探し出した。しかし化学療法の辛さや家族への迷惑などで治療に後向きの
初枝と、母親の辛さを思いやる忠(吉田栄作)は、新しい治療法を拒否した。
もう一つのビッグイベントは、松江・田島家での康太とのぞみの結婚披露宴。 久乃と松江の人々
の和気藹々とした、昔ながらの手作り披露宴が何とも懐かしい。 1955(昭和30年)以降からの
神武景気・消費ブームで、次第に結婚披露宴を外でするようになったが、昭和30年代はまだ家で
やる家庭も多かった。 今はどのくらいあるのか? チョッと知りたい気もする。
披露宴当日の見所は、のぞみが両親に挨拶する場面(写真)と、
忠が宴で挨拶する場面だった。のぞみの「二人で並んでくれはって
挨拶できるなんて思てもみいひんかった。色々と迷惑をかけて――
生んでくれておおきに」 という言葉は両親とのぞみだけでなく、
関係者すべての思いでもあるとおもう。
忠は胸をたたいて 「いま、ここから皆さん一人一人に感謝の気持があふれちょります。」といい
若い頃の自分の愚かさが人々を傷付け苦しめたことを振り返る。「それでも宿った二人の命が
チャンスをくれ、二人が皆をつないでくれた。これは奇跡だ。」 と。
そして忠は、この奇跡という思いに至って、めぐみ(茉奈)と石橋が命がけで初枝の治療に
ついてぶつかってきたことに、もう一度、奇跡の再来をかけてみる気になったのである。
こういったがん治療の詳しい経過に関する物語は、今まで “がん” に目をそむけていた我々に
とって大変貴重は情報だ。 奇跡というものに対する考え方が少し変わったような気がする。
生きるということは、確率論的アプローチではなく、常に命がけ、言い方を代えれば、
子規の「病床六尺」でいうところの “平気で生きる” ということなのだ。 如何なものか。
模様が見所である。初枝は、康太(久保山知洋) と、のぞみ(三倉佳奈) の結婚式まで生きたい
という目標で頑張ってきたが、抗がん剤の効き目が今ひとつで、医長の中山(宅麻伸)の判断で
一旦抗がん剤投薬を中止することになった。 それでも諦めない石橋(山口翔悟)は、
後藤先生(伊武雅刀)に相談し、多くの専門家で構成するがん治療検討会を通じて
新しい治療方法を探し出した。しかし化学療法の辛さや家族への迷惑などで治療に後向きの
初枝と、母親の辛さを思いやる忠(吉田栄作)は、新しい治療法を拒否した。
もう一つのビッグイベントは、松江・田島家での康太とのぞみの結婚披露宴。 久乃と松江の人々
の和気藹々とした、昔ながらの手作り披露宴が何とも懐かしい。 1955(昭和30年)以降からの
神武景気・消費ブームで、次第に結婚披露宴を外でするようになったが、昭和30年代はまだ家で
やる家庭も多かった。 今はどのくらいあるのか? チョッと知りたい気もする。
披露宴当日の見所は、のぞみが両親に挨拶する場面(写真)と、
忠が宴で挨拶する場面だった。のぞみの「二人で並んでくれはって
挨拶できるなんて思てもみいひんかった。色々と迷惑をかけて――
生んでくれておおきに」 という言葉は両親とのぞみだけでなく、
関係者すべての思いでもあるとおもう。
忠は胸をたたいて 「いま、ここから皆さん一人一人に感謝の気持があふれちょります。」といい
若い頃の自分の愚かさが人々を傷付け苦しめたことを振り返る。「それでも宿った二人の命が
チャンスをくれ、二人が皆をつないでくれた。これは奇跡だ。」 と。
そして忠は、この奇跡という思いに至って、めぐみ(茉奈)と石橋が命がけで初枝の治療に
ついてぶつかってきたことに、もう一度、奇跡の再来をかけてみる気になったのである。
こういったがん治療の詳しい経過に関する物語は、今まで “がん” に目をそむけていた我々に
とって大変貴重は情報だ。 奇跡というものに対する考え方が少し変わったような気がする。
生きるということは、確率論的アプローチではなく、常に命がけ、言い方を代えれば、
子規の「病床六尺」でいうところの “平気で生きる” ということなのだ。 如何なものか。
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